2020-01-31 23:41:34
この、EPOのCDが販売されたのは1992年だそうです。
私が買ったのがいつだったか、ハッキリとは思い出せません。
でも、このCDの中に「百年の孤独」というタイトル歌がありまして、その当時文通していた同人誌の仲間に「百年の孤独って焼酎があって、チョーうめえぞ」と教えられ、その後「あれ、EPOの曲のタイトルと酒の名前が同じじゃん」と思ったのは覚えてます。
だからそのあたりのはずです。2000年より少し前ぐらいでしょうか。
CDジャケットのEPOはソバージュかな。縮れ麺のような細かいウエーブが入った髪型です。
全体的に煙ったような「ボカシ」が入って女神の雰囲気が出ております。バブル世代をターゲットにした映像には、この手法が割と使われている気がします。
本で言うところの「帯」にあたる背帯は取っておりませんでした。
たぶん、キャッチコピーの類がなかったのでしょう。
EPOといえば「う、ふ、ふ、ふ」が有名です。(カラオケで歌うと、声質によっては盛り上げるのが難しい曲なんですが)口紅のコマーシャルに使われておりました。
ほかの曲も多数CMに使われたり、TV番組のエンディングにも使われたり。「ダウンタウンに繰り出そう~♪」なんて聞くと、土曜日の夜の嬉しさが体に戻ってくるようです。
彼女は、あの華やかな時代の人気歌手の一人だったのは間違いありません。
そんなシンガーソングライターEPOの歌。
でも私が好きなのはメジャーではなく、端っこの方。
このWicaは、誰かに聞かせたい歌ではなくて、自分ひとりのときに口ずさみたくなる感じなのです。
♪~布を破るような別れ方をしてきた 私なんてこんな罪で出来ている
どんな優しさにもふみきれずにいたのは やがて出会うあなたのこと待ってたから
(「好きになった理由(わけ)」から引用)
♪~私の気持ちが 何故わかる ああ 悲しい 思い やるせない 想い
あなたは 夜更けのセラピスト 男のように 気紛れなんだけど
(「私の気持ちが何故わかる?」から引用)
♪~何が私をこんなに動かすの 会ったことなど無い人なのに 一緒に泣いてあげたい
大地に還る門出を見るたびに 力いっぱい握り合ってる 人の手に気づく
(「見知らぬ手と手」から引用)
全体的に女性にウケる詩の内容です。
ズバッと胸をつくインパクトのあるメロディ……では無いです。
聞くほどに胸に刷り込まれて、忘れられなくなるのですが。
誰かに向けたものでもなくて、おそらくEPOが、EPO自身のために歌っているのではないかと思う。
胸からこぼれた詩と、こぼれた曲で作られたような歌。広げようという意思を あまり感じさせない歌たち。(過去のヒット曲に比べれば)
そんな歌に、私は三十半ばすぎぐらいからハマるようになった事を考えると……バブル期の人たちって、すごく大人びてたんですね。
化粧も若く見せるっていうより、大人に見せる感じだったし。
……あれっ、私の精神的な成熟が遅いのか!?
ま、まあいいか。